溺愛マリオネット
桜の咲く下で泣く珠季には目を奪われた。
薄いブラウンの髪に驚く程白く綺麗な肌。
しくしくと泣く彼女はちっともあの時から代わっていなくて
でもその姿はあの時からさらに美しくなっていた。
誘拐するのは本当に楽だった。
薬を匂い嗅がさせ車に押し込みすぐに家に向かった。
この日のために買った家に家具。全部全部、ぜーんぶ、珠季のためだけに用意した物。
ベットに寝かせ足には鎖をつけ、逃げれないようにし珠季が起きるのをひたすら待った。