ベストマリアージュ
でも、もしあのまま辞めなければ、彼があの彼女に会うことはなかったのかなと考える。


もしかしたら妊娠して責任をとるはめになったのかもしれないとも思ったけれど、まったくそんなことはなくて……


純粋に彼女が好きなんだってことを思い知らされただけだった。


彼女に勝つためのもう一つの条件――


それを叶えるためには、努力しなくちゃならないと思う。


確かにさとしの言う通り、休みだからっていつまでもだらだらしてる場合じゃないのかもしれない。


もう一度窓を開けて空気を入れ替える。


右斜め前の窓をチラッと見たけれど、もうさとしはいなかった。


シーツを剥いでパジャマを脱ぐ。


外から見えないように移動しながら、大きめのTシャツとジーパンに履き替えた。


せっかくのいい天気なんだから、洗濯と掃除をしてしまおう。


きっと今からでもシーツはすぐに乾くはずだ。


たくさんの洗濯物を抱えて部屋を出ると、私はすぐ横にある階段を軽快に降りていった。



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