電車が線路のカーブを曲がる度に振られる身体。



まだまだ、朝の満員電車には慣れない。色んな匂いや香りが渦巻く車内、つり革を握る手にも汗が滲む。



「!?」



私の背後にピッタリとくっつく人の気配。



スカート越しに誰かの手が触れてくる…私の背筋には悪寒が走り抜ける。



生まれて初めて痴漢に遭遇した。


勇気を絞り、声を上げたいけど、肝っ玉の小さい私は恐怖で声が出ない。



「!?」


震える身体。足元から力が抜け落ちそうになる。何も言えない私を最高のカモだと思った痴漢は大胆にスカートの裾をたくし上げ始めた。



「おいっ!?頭に乗るなっ…」



私の近くに立っていたスーツ姿の男性が痴漢の魔の手から救ってくれた。





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