上司と上手につきあう方法【完結】

元カノと部長


いつ、なんて説明できない。

けれど気が付いたらいつも目で追っていた。



永野ササグ部長。

四苦八苦しながら出した企画書は、たいてい無表情で却下。

仕事中、一度だって彼が笑ったところなんて見たことがない、仕事の鬼。


彼のこと、そんな、赤い血が流れていない冷酷人間だと思っていたのに、そうでもなくて――

いや、そうでもないどころじゃない


部長が死ぬほど『重い男』だったなんて、いったい誰が想像できる……?


愛されるのが幸せって、世間ではよく言われるけれど、部長のアレは、愛というよりももっと、重い

そう、たとえば執着とか、依存とか……

まさか、部長ほどの男がそんなことある?って感じだけど


そうとしか思えなくて――



< 252 / 361 >

この作品をシェア

pagetop