上司と上手につきあう方法【完結】

「――全部を覚えているわけじゃないし、夢じゃないかって思ってるんだが……もしかして、俺は」



ほんの少し遠慮がちに、部長は言葉を続ける。


ちょっ、やーめーてー!!!



「別に、乾燥してるから切っただけですしっ……!」



目の下にばっちりクマさんをかっている部長にこれ以上何かを言わせるのはまずい。


慌てて否定して、壁にかかっている時計を見上げた。



「部長、朝礼の時間です! 戻りましょうっ!」

「あ……」



かなり強引だけれど、無理やり話を中断させて、私はぺこりと頭をさげ会議室を飛び出した。



―――……




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