その後、部長はことあるごとに、ちらっちらと視線を送って来たけれど、私はそれを完全に無視、絶対に部長に声をかけられる隙を作ってはならないといつも以上に忙しく働いた。(ように見せた)



「美琴、そろそろお昼行かない?」

「そうだねー」



言われて時計を見れば、ちょうど正午だ。


何気なく部長の席を見れば、そこはいつからか空席になっていた。


ああ、よかった……。

私以上に忙しい彼だ。

とりあえずこうやって追及から逃げ続けていれば、いずれ部長も深追いしてこなくなるだろう……。


ホッと息を吐きつつ、バッグから財布を取りだし、ミニトートに移し替えて立ち上がる。



「今日、何にしようか」

「天竜飯店の中華丼食べたいな」



私の問いかけに、紗江子が応える。



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