SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「わかっています」



引いたはずの顔の赤みが専務の顔を見たコトで戻ってきた。



「いい反応だ…お前…やっぱり、俺が好きだったのか・・・」


私の反応を見て満足げに微笑む専務。




違うとハッキリ否定したいけど無理だった。

私を苛める専務に好意を持っていたなんて・・・私はマゾだ。


「今夜…飯を食べながら…パーティのミーティングだ」



「え、あ…///」



「これ」


専務は私の手に何かを握られた。



「俺の車のキーだ…お前…俺の車がどれか知ってるよな…」



「・・・あ、あの・・・」



「小さなミスだが…今後は気を付けろ」
専務は周囲の目を伺い、突然演技を始める。


「は、はい」
私もドキドキした鼓動を抑えて、専務の演技に合わせた。



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