政略結婚~天使に導かれて~
颯太の想い
***********

愛と光太が鎌倉で年末年始を過ごした後、これまでと変わらず、愛は
仕事をし、光太を育て、皆から暖かく見守られながら生活していた。

1年があっという間に過ぎ、9月には、光太は、2歳の誕生日を迎え
今では、顔に似合わず、悪戯好きな、やんちゃ坊主になっていた。

そんな光太は、悠太が大好きで、悠太の顔を見れば、すぐに抱っこを
ねだり、最近では、光太のお風呂も、悠太が入れるようになっていた。

悠太は、毎日、仕事が終わると、真っ直ぐ愛達の部屋に行き、悠太は
光太と一緒にお風呂に入る。

そして、お風呂からあがると、愛の作ったご飯を食べ、光太が寝ると
自分の部屋に戻り、自分のベットで寝る生活をしている・・・。

そんな悠太の為に、愛は、洗濯は、自分たちの物と一緒にし、
休みの日には、悠太の部屋の掃除もしている。

愛が家事をしている間に、悠太は、光太を公園に連れて行ったり
西園寺に連れて行ったりしながら、三人の微妙な関係を築いていた。

そんな関係を続けているうちに、颯太の三回忌がやって来た。

やはり、12月の初旬に、三回忌を行うことになり、親戚一同が
揃い、無事に、三回忌の法要が終わると、親戚が集う中、
悠太が話し出した。

< 179 / 225 >

この作品をシェア

pagetop