政略結婚~天使に導かれて~
「楓?」

「うん、マンションの家具、あれは、楓の家のお店で買ったのよ。
 楓は、私の幼馴染みたいなもので、アメリカへは、楓と一緒に
 行ったのよ。
 楓は、超美人よ!今度紹介するわね!」

「わかった。だが、愛、本当に、一人での参加は、ダメだからな!」

「了解。そろそろ、お暇しましょう!?」

「そうだな。帰るか・・・」

二人は、主催者に挨拶をして、会場を後にした。

二人でマンションに戻り、何となく二人で、話始めた。

「楓さんの家は、会社をしているのか?」

「楓は、『メイプルインテリア』の一人娘よ!」

「メイプルインテリア・・・・・あっ、あの楓か!」

「何、知ってるの?」

「あぁー、俺の仲間が、パーティーで『メイプルインテリア』の
 娘と知り合いになって、アタックしたが無残にも振られて、
 泣いていたのを思い出した。
 なんでも、大学時代は、有名どこのコンパには必ず参加するが、
 誰にも靡かないって、有名だったぞ・・・・
 その子か・・・・・これまた手ごわそうだな・・・」

「へぇー、そんなに楓は、有名なの・・・面白い!」

「否、待てよ。確か、その子は、コンパには参加するけど、同じ
 大学で、絶対コンパには参加しないが、その子といっつも一緒に
 いる女の子がいて、その子も別な意味で有名だったぞ。」

「・・・・・なんて、言われてたの?・・・・」

「微笑みの、女神様って!」

「どういう意味?」

「ん~、聞いた話だから、何とも言えないんだが、男の人に
 興味がないみたいで、メイプルの子が、誰とでも仲良くなるのに
 対して、もう一人の子は、男とも喋らなくて微笑むだけだから
 女神様って呼ばれてるって聞いたぞ・・・」

愛は、自分が、そんな風に言われていたことを、初めて知る。
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