パーティーが終わってから、颯太は、あまりの忙しさに
栞のいるマンションへは帰らなかった。

愛と結婚してから、今まで以上に仕事が増え、栞とのマンションより
愛とのマンションの方が、会社に近い為、愛と居ることが多くなったのだ。

愛は、颯太の体調を考えながら、食事を用意し、颯太も愛の料理にすっかり
惚れこんでしまい、外食をすることもなく、体調も良くなっていた。

栞と一緒の時は、週に2~3回は外食をしていたので、忙しくなると
胃腸の状態が悪くなる颯太だったが、愛のお陰で体調も万全だった。

もっとも、栞は、颯太と一緒に行動することが多い為、遅くなると
つい外食することが多かったのだ。

それは、専業主婦している愛と比べる事事態、間違いなのだが。

そんな颯太を側に見ていて、ますます栞は、不安に駆られた。

そんな状態が、1か月も続いたある日

「颯太、いつこっちに来るの?」

「栞、今は、仕事中だぞ!」

「ごめんなさい。でも、1か月も帰って来ないから・・・」

「悪い。でも、今の仕事量は、半端ないのは知ってるよな・・・
 栞は、先に帰っているけど、俺は、ほぼ毎日、遅くにしか
 帰れない。会社からだと、栞の所より、愛のマンションの
 方が近いんだ。
 悪いが、もう少し、我慢してくれ。」

「解ったわ。ごめんなさい。帰りますね・・・」

「あぁー、お疲れ様」

颯太の仕事が、今、佳境なのは知っている。だが、毎日、抱きしめられて
寝ていたのに、ここ一か月、抱きしめてもらう事も、キスすら
してもらえず、栞は、不安を抱えて日々を過ごしている為、限界だった
のだ。

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