政略結婚~天使に導かれて~
俺は、今日、会社と家の為に結婚した。

相手は、西園寺 愛 で、まだ20歳だ。

この春、短大を卒業したばかりで、まさしくお嬢様と言わんばかりの女性
だ。

俺は、この容姿と家のせいか、女に困ったことはないし、

女は、所詮、金とこの容姿が目的でついてくる。

しかし、今、付き合っている栞は、違った。

俺の秘書をして、2年になるが、元々仕事はきちんと熟し、容姿も綺麗だ。

栞は、優しい性格の上、俺をいつも包んでくれるような温かい女だ。

俺が、栞と付き合う前に、いろんな女と付き合っていた時に、俺は
栞にも声をかけた。

その時、『私は、恋愛はしません』と、言い、何故か聞いたらと
栞は20歳の時に、病気で子供を産めなくなり、それから恋愛しても
子供が産めない様な女は、結局捨てられるから、恋愛はしない。

と、答えた。そんな栞が、最初は可哀想だと思ったが、今では
俺にとっての大事な女になっていた・・・・。



無理やり、ホテルで、愛を抱いた後、愛が処女だったのを知り、
後味の悪さから、シャワーを浴びて、俺は、栞のいるマンションに
戻った。

「どうしたの、颯太?今日は、ホテルに泊まるんじゃなかったの?」

「あぁー、面倒で帰って来た。明日も仕事があるし・・・」

「颯太、嬉しい。帰って来てくれて・・・」

と、栞は、俺に抱きつき、キスをしてきた。

俺は、栞とキスをしながら、先ほどの愛の姿が忘れられず
、後味の悪さを引きずりながら、愛の事を誤魔化すように、栞を
抱いた。


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