夢色シャイン
●第三章
○総体
いよいよ今日は総体の日。
3年生の先輩たちは負けたら引退。
とても大事な試合。
負けられない戦いが始まる。
地区大会だけど、このブロックは強豪の集まりで県大会に出ることすら難しいんだ。
前回大会で優勝したけど、1回戦目から気は抜けない。
シードをもらっているから、次の対戦校をみんなで見ている。
「このチームじゃちゃんといつもの力を発揮できれば勝てそうですね」
「そうだね。油断だけはしないようにしなきゃね」
私の隣には後輩。
そう、まだ由紀ちゃんとは話せていない。
そのまま総体の日がやって来てしまった。