夢色シャイン
○ケンカ友達
新学期から数週間が経った。
新入生も入ってきて学校内はにぎやかになった。
クラスにもだんだん慣れてきたし、楽しい時期なんだけど……。
「おい、未来!
英語のノート見せろ」
隣から命令口調の声が届く。
こいつのせいで台無しだ。
「もう、また!?
一生っていっつも私の写してない?」
「いいだろ、別に」
そう言って、私からノートを強引に奪い取る。
毎朝の恒例とまでなってしまっている。
一生とは隣の席ということもあって、あれからよく話すようになった。
呼び方も自然と“西山くん”から“一生”へ変わった。