夢色シャイン

○ケンカ友達





新学期から数週間が経った。


新入生も入ってきて学校内はにぎやかになった。

クラスにもだんだん慣れてきたし、楽しい時期なんだけど……。



「おい、未来!
英語のノート見せろ」



隣から命令口調の声が届く。


こいつのせいで台無しだ。




「もう、また!?
一生っていっつも私の写してない?」



「いいだろ、別に」




そう言って、私からノートを強引に奪い取る。


毎朝の恒例とまでなってしまっている。



一生とは隣の席ということもあって、あれからよく話すようになった。




呼び方も自然と“西山くん”から“一生”へ変わった。






< 18 / 337 >

この作品をシェア

pagetop