Cafe Ragazza
Benvenuto!
いつもと変わらず、流行りなど過ぎたこの曲で目が覚めた。

午前7:00のアラームは、起動しないわたしの頭を揺らす。

少し冴えてきたところで起き上がると、見慣れぬ空間に目を凝らす。

完全に立ち上がった私の頭は、ようやく状況を理解した。

昨夜、此処、イタリアのとある村にやって来た。

毎日繰り返す変わらぬ日々に、少しばかり刺激を求めたのだ。

インターネットで海外を探したところ、家賃も安く、広々と過ごせそうなこの場所を見つけた。

それから、今まで何の気無しで貯めてきたものと、足りないだけのお金をコツコツとバイトで貯め、今に至る。
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