Cafe Ragazza

Incontro

外へ出ると、ガラスのように透き通る青空が広がっていた。

スーッと深呼吸をして、東京とは違う澄んだ空気を吸い込み、さっきより軽い足取りで、朝食のありかを探す。

少し歩いた所で、小さなシャッター街が目についた。

こんな朝早くなら、どの店も閉まっているだろうと思いながらも、足を進めた。

両サイド各10件程過ぎたところで、出口が見えた。

もしかしたら、という淡い期待は打ち砕かれる。

どうするべきかと考え、別に朝食など1日取らぬぐらいで変わらないだろうと思い、振り返った。

と同時に誰かに肩を叩かれ、驚いて悲鳴をあげた。

「わあっ!」

空いた口も塞がらぬまま後ろを見た。

「Cosa è la questione?Anche se è una faccia che non è vista circa qui.」

何を言っているのだろうか、この綺麗な金髪のお姉さんは。

私は海外旅行なんて言ったこともないし、中学で習った英語を除いて日本語しか話したことがない。
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