アウト オブ ザ ブルー
§22 シングルマザー

出産に向け、私は教会の仕事や在宅アルバイトを一時休ませてもらうことにした。


そして赤ちゃんが生まれてから使うものを用意したり、育児書を読んだりして、ゆったり、のんびりした時間を過ごした。




子どもの性別は生まれてくるときの楽しみにしておきたくて、今回もあえて聞くのをやめておいた。


そのため男女どちらが生まれてきてもいいように、子どもの衣類は白や黄色やベージュっぽいものばかりをそろえた。



ベビーぶとんとベビーバスは、深雪ちゃんがさっちゃんが使っていたものを貸してくれると言うので買わなかった。



ベビーカーもすぐには使わないだろうと思い、また後で準備することにした。




気の早い母はちょっとしたおもちゃや童謡の入ったCDを買っては、ちょくちょく寮に顔を見せてくれた。


そしてその度に私のお腹をなでて、


「ばあばですよー。お土産持ってきまちたよー。早く生まれてきてくだちゃいねー」


と声をかけたりしていた。


私は「お母さん、ばば馬鹿すぎるよ。そんなに気ぃ遣ってもらわなくてもいいから」と言ったが、母は聞く耳を持たなかった。
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