藍色
第九章:美緒梨は!?
次の日。
やっぱり美緒梨はこなかった…
予想通りではあるけど…。
「美緒梨なんでこないのぉ…あたしたちなにもしてないよね…由宇紀…」
「理由つきとめたいけどなぁ…」
「あっ…もうギリギリだからいこ…」
「うん…」
学校についた。
まだ美緒梨は来てないようだが…
「出席とりまーすパートリーダー出席とって私まで!!」
『はい!!』
「藍花ちゃーん!!」
「はいっ!!」
「出席とるよー。安藤由依さん。はい!!小柳藍花さん。」
「は…あはは…い」
「え~。なんで笑ってんのぉー?」
「自分で呼んでるトコつぼりましたぁ…」
「そかぁ。じゃ、基礎練しよ。」
「はい。」
…数分後。
「じゃーあわせよー。1、2、34!!」
『タ、タ、タ、タ、やっつーやっつーやっつーやっつーあつこあつこあつこあつこやつけんやつけんやつけんやつけんあっちゃんあっちゃんあっちゃんあっちゃんえんにゅうえんにゅうえんにゅうえんにゅうとくっみとくっみとくっみとくっみ』
「マジウケーwこれあたしら考えたんだよねーww」
「ほんとは全部ちがいますよねwタ以外は。」
「うんww」
「てか、あたしたち、なんかすごくないですか!?」
「じゃーほんとーのやつを歌!?おうー!!!せーの!」
『タ、タ、タ、タ、タコ、タコ、タコ、タコ、トマト、トマト、トマト、トマト、ふでばこ、ふでばこ、ふでばこ、ふでばこ、まったけ、まったけ、まったけ、まったけ、ざぶとん、ざぶとん、ざぶとん、ざぶとん、モロッコ、モロッコ、モロッコ、モロッコ』
「ぷはぁ~」
「えー!?藍花ちゃん実はおじさんだったりー!?」
「ちがいますよー。」
「だってさぁー?」
「そーいってる由依先輩もはぁはぁいってますけど?」
「う゛っ」
「あはははww」
「バレたか!!」
「バレますよー。」
「パーカッショーン!!出席の報告下さーい!!」
「あっしくじったっ」
「せんぱーい!!」
「ごめんねーっ」
「もちろん大丈夫ですよー!!」
「いってくる!!」
「はぁいっ」
「…部長~!!」
「はぁいっ!!」
「出席終わりましたぁっ」
「で?」
「え?」
「だから、なんなの?」
「え?…欠席なし!!」
「あそ。」
「…あ、遅くなりました。」
「それを待ってたの~♡」
「あ、そーなの!?ごめん…」
「いーえ♡じゃ練習しよ~?」
「うん!!」
「ではではぁ♡」
「またあとで!!」
「藍花ちゃん!!おまたせ!!」
「お疲れ様で~す♪」
「ありがと♡」
「いえいえ~」
「じゃ、曲やろ!!」
「はい!!」
「なにから合わせるー?」
「えっ…なんでもいいですよ!!」
「じゃ、順番通りにやるか!!」
「はぁい♡」
「じゃ、準備して!!」
「はい!!」
「藍花ちゃん準備オッケー?」
「オッケーでーす♡」
「じゃーいきまぁ~す♡1・2・3・4!!」
♪~
「終わった!!」
「えっ!?あと1小節なんですけど…。」
「マジか!!2人だとどっちが正しいかわからないねぇ…。」
「えーっと…。数えながらやりません?」
「お~さすがは藍花ちゃん!!あったまい~♪」
「よくないですよー。」
「いいじゃんいいじゃん!!いいなぁ…。」
「やめて下さいよー。」
「本当のことでしょー?」
「ちがいますよー!!」
「照れるなって~」
「由依先輩が変なこと言うからですよ~。」
「ほめてるだけなんだけどぉ~。」
「お世辞はいいですから!!」
「お世辞じゃないからさ!!認めてよっ」
「認めませんっ!!はやくやりましょ?」
「もう~」
「ぷっ!!由依先輩牛じゃないんですから!!」
「そんなつもりはなかったよ。」
「あ、時間減っちゃいます。今度こそやりましょ!!」
「はあい!!」
「じゃ由依先輩合図を!!」
「いきまーす。1・2・3・4!!」
『1!!…2!!…3!!………90!!』
「終わったぁ♡」
「ですね!!今度はあいました!!」
「うん!!じゃ、意見言お。藍花ちゃんからぁ。」
「えっ!!え~と…速め速めにやりましょうっ!!」
「はぁいっ」
「あと…楽しみましょうねっ!!」
「はいはぁい!!」
「由依先輩どうぞっ!!」
「え~!?んーと…。」
「ないんですかぁ?」
「…。」
「由依先輩ー!?」
「ぐ~…」
「だまされませんよっ!!」
「ばれたかっ」
「意見、どうぞっ!!」
「ごめん、ないわ…。」
「了解ですっ!!次いきましょう!!」
「うん!!次は、なにかな?」
「マーチですかね?」
「いーよ!!準備オッケー?」
「うん、わかったぁー♡うふ♡」
「気持ち悪いよ藍花ちゃ~ん!!」
「真似したんですー!!気持ち悪いとか言わないでくださいよ~」
「真似…。あ!!ローラだぁ♡」
「あたりです!!じゃお願いしますっ!!」
「いきまーす。1・2・3・4!!」
「くしゅんっ!!」
「あっはっはっはっは!!」
「すみませんでしたぁっ」
「大丈夫だよー。もっかいだっ!!1・2・3・4!!」
♪~
「いやぁ♡あたしこの曲大好きかも!!」
「マジかっ!!」
「ぎゃぁーっ本当すみませんーっ」
「えっなにが?」
「タメ口になってしまいました…。」
「そんなこと~気にしないで?」
「いやいや…。すみませんでした…。」
「大丈夫だって~」
「すみません。」
「いいから!!じゃ意見言うね。」
「はい。」
「テンポキープできるようにしよ!!2人の課題として。」
「はい。」
「藍花ちゃんはなにかある?」
「いや、とくに…。」
「じゃ、きりがいいし片付けよ!!」
「はい。」
「藍花ちゃんテンアゲ!!」
「なんですか?」
「テンションアゲアゲ!!」
「あっ!!なるほどです。」
「お願いだからさっきのひきずらないで?」
「了解です!!」
「じゃ、片付け集中っ!!」
「はい!!」
…数分後。
「じゃ、お互い帰ろうか。」
「はい!!」
「ばいばい♡」
「さよなら!!」
これが最期の会話だと知らずに―
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