裏面ワールドトリップ
入り口は夢
――もっともっと、遠くへ……。



夢の中の宇宙旅行は、まだまだ続く。



地球も月も、とっくに見えなくなった。


視界にあるのは、相変わらず無限に広がる暗闇と、そこへ浮かぶ大小の星たちだけ――


「……?」



私の行く手に、それまで見たどの星とも違う、不思議な物体があった。



白く輝く環。



小さいながらも、それは私を待ち構えるかのように奇妙な存在感を放っている。



ほとんど思考停止のまま、私はその環に引き寄せられていく。
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