本気で大好きでした。
6 . 一緒に


「よしっ、着いたぞ〜」


やっと着いたファミレス


「おれ腹減った…… 早く入ろ」


そう言ってあたしを残して、先にお店に入る彼方。

追いかけようとしたとき……


「今日あたし千聖の部屋泊まってくんだけど、理緒どうする?」


さすがに那緒のいない那緒の部屋に泊まるのも……

かと言って、ご飯を食べてから帰るとなると

家に着いたら日付変わってそうだし。


「あたし、やっぱ家帰ろっかなぁ……」

「いやっ、あたしのためとかならやめてね」

「だって……」

「じゃあ、彼方の部屋いればいいじゃんっ」


那緒との話に割り込んできた彼方のお兄ちゃん。

彼方の部屋に泊まるってことだよね……?


「俺から彼方に聞いてみてあげるから。理緒ちゃん遠慮しなくていいから」


そう言われ、彼方のお兄ちゃんは彼方を追いかけ行ってしまった。
< 73 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop