「そろそろ帰るな」


主任は帰って行った。


私と東條さん二人の回りは重い空気に包まれてるように、なんだか息苦しく感じた……。




「先輩は帰ったし今度はお前と話さないとな。
さっき先輩と話している時に聞いた。
告白されたんだって?」



うっっ!
低い不機嫌そうな声で睨んできた。



「ちゃんと断りました」



「へぇ~、そうか」





じりじりと迫ってくる東條さんから逃げるように一歩ずつ後退していた私は背中が壁に当たって動きが止まる。
下がりたくても、もう後がない……。


「さっきは、誰かさんの勝手な思い違いで腕時計は飛んで来るし散々だったなぁ」



紗季さんの事は完全に私の誤解だった。
紗季さんの話しを信じてしまい、あんなに東條さんを責めて最後には怒りに任せて腕時計を投げつけてしまった。


物凄く怒っているはず。
謝らないと。


「東條さん本当に、ごめんなさい。」


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