君色【完】

もう1度









「───ちょっと絵梨!」



翌日。教室に到着すると、千恵ちゃんが切羽詰ったようにあたしに話しかけてきた。



「なに?」

「“なに”じゃないわよ!昨日のメール、本当なの!?」

「...あぁ...うん」



昨日の夜、千恵ちゃんには拓人と別れたことをメールで報告した。



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