君色【完】
片思い
「颯太(ソウタ)!」
廊下から聞こえたその声に、思わず反応してしまった。
1-5の自分の教室から、廊下にひょこっと顔を出す。
あ、いた...。
心の中でそっと呟く。
視線のさきには、廊下で友達とふざけあっている安藤(アンドウ)くんの姿。
......安藤くんはなぜかいつも視界の中にいた。
それから気になって、いつの間にか“恋”してた。
....といっても、つい2ヶ月前からだけど。
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片思い