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 ご飯を食べて、少し休んでから、私と新堂先生は交替でお風呂に入ることになった。
 本当は気が引けるけど、髪を乾かす時間が私の方がかかるからと、いつも先に入るように勧められる。

 そして、今日も私が先に入った。
 髪と身体を洗い、決して広いとは言えない湯船にゆっくり浸かる。
 でも、あんまりのんびりし過ぎてもいけないから、なるべく早めに上がって新堂先生と替わった。

 新堂先生が入っている間、私はドライヤーを借りて髪を乾かす。
 もちろん、そのままだと髪がごわついてしまうから、先にブラシはかけておく。

 しばらく髪に熱風を当てながら、ふと、一週間前に千砂さんから貰った紙袋の存在を想い出した。


『新堂だったら開けた瞬間、絶対すぐ分かるから』


 千砂さんはそう言っていた。

 でも、本当に袋の中身は何なのだろう。
 私には分からなくて、新堂先生には分かるもの――

 考えてみたけど、やっぱり分かるわけがない。
 千砂さんの言う通り、このまま黙って新堂先生に渡すべきなのかもしれない。
 そう思って、私は髪を乾かし続けながら、新堂先生がお風呂から上がってくるのを待った。
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