ひまわりに

Episode4.5『雷樹の思い』

なんかもう、さっきまで怖いとか言ってたけど。忘れた。
むかつく

「むかつく・・・翔。」

「・・・は?」

とくに深い意味はなくて、
突発的に本音をいった。
こんなんだから子供扱いされんのかな?

「・・・ごめん。俺、何かした?」

「スグ謝んないで。いらっとくる。」

「そ?」

ここでごめんとかいったら、
ぶっ飛ばしてやろうと思ったのに。

「なんかしゃべってー。」

駄々をこねる。
夜になると、
なんかおかしくなるみたい。私

「・・・・・・・・質問していい?」

「なんでもいーからっ!」

いつからこんな、
八つ当たりしてんだろ?

「なんで怒ってんの?」

「さぁ!?」

「え、『さぁ!?』!?
俺、こまんだけど!!」

「知るか、馬鹿!勝手に困ってろ!」

自分で言っといて悪いけど、
理不尽だな。

コンビニの前を通り過ぎる。
夏のコンビニって、
光のとこに虫集まってて
嫌いなんだよね。

「あー、なんか腹減ったわ。
俺何か買ってくる。
ちょぉ待ってて!」

「えぇ!?」

女子を待たせるなんて、
なんて度胸だよ!

スタターと
翔はコンビニに吸い込まれて
1分もしないうちに戻ってきた。

アイス・・・。バニラと、抹茶!?
なんだこの組み合わせ。

翔は、緑色のソフトクリームを
無言で食べ続ける。動物か?
あむあむ。ぱくぱく。はぐはぐ・・・。

私には、
ただ見てることしかすることがない。
じぃぃぃーー。
  ・
  ・
  ・
しばらく見てると

「食いてぇの?」

「・・・・・!」

デリカシーなさすぎ。
食べたい!なんていえなくない?

「そんなに食べたい?」

「・・・・・・。」

身長差のせいで見下ろされる。
親かコイツ。家庭的なパパか!?
もうちょっと、さりげなくおごる。
とかできないの?

「・・・欲しい。バニラの方!」

「・・・やるけど、なんで怒んの?」

「・・・・・」

アイスをほおばってるのをいいことに
無視。
ってゆぅか、そもそも
全部コイツのせいじゃない?
『雷樹がいうから。』とか、
意味わかんない発言したのも
翔だし・・・。
そうだよ、だから私が奈々と陽輝に
いじられて・・・。

いや、待てよ。
この際、翔に
『雷樹を好き?ありえねぇ~。』って
言わせればよくない?
うんうん。←←

ー私はアイスで頭がキーンと冷えて。
いつも以上にアホだった。

「翔って、私のこと・・・好きなの?」

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