タイムマシン@七月七日

責任転嫁な転機

□■□

転機。人生の転機。及び運命は突然やってくるもので。

自分にとって運命は彼女を殺した宿敵。

その運命とやらを信じるにはまだ出来なかった。

とは言え、目の前の事実。運命を。

だが目の当たりにしてしまった以上、自分は運命を信じなければならない。

あくまでも、非科学的、非現実的な、運命だが。

扉を開く。

そこに居座っていたのは、なんとも怪しい組み合わせの麗人と老人だった。


□■□


時はさかのぼり、一時間前。

友人と別れた俺は、やることがなかった。

毎週、今の時間は、やることがない。

この後も講義はあるし、家に帰るほどの時間にゆとりはない。

いつもなら、図書室などに行き、勉強をするのだが、何故か今日はそんな気がしなかった。

(アイツのおノロケ話、聞いたせいか?…いやないない)

なので大学を一人で歩いていた。

彼自身若干、不審者みたいだな、と淡々と頭に思い浮かべながら。

普通に歩いていた。

普通に。

ここでおまちかれの運命という不審物との出会いが起こった。

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