Second Light
Prologue



「はぁ……はぁ……」




音も聞こえず、人もいない暗闇の中。



一人の少女が走っていた。




フードを深くかぶり、黒一色の服装をした少女。




「はぁ……はぁっ……」




誰もいない真っ暗な道を、ただひたすら走っていた。




ビュウッーー…




強い風と共に、少女のフードはとれる。




そこから現れたのは、美しい長い黒髪。




「はやく……行かなきゃ…」




少女が目指すのは、この先にあるホテル街。



夜にもーーーいや、夜だからこそ賑わいをみせるそこは、人が多勢いるだろう。




「はやくっ………はぁ…」



荒い息遣いと、焦りの言葉。




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