紅炎と雷炎 ②


やっぱちょっと怖いな…


これから過去を話す…。


あいつらはどういう反応をするのかな?


やっぱ、軽蔑?
それとも、拒絶?


いやだな、思考がどんどんマイナス方向にむかう。


もう、昇降口にきている。


美樹「ここをでたら、雷炎のみんなが待ってる…」


一人しかいないこの状況で、あたしの呟いた言葉はすごく響いた。


美樹「離れたく…ない。 一緒にいたい」


だから、


美樹「あたしは、逃げない」


あたしは昇降口からでて、雷炎がいるであろう門へむかう。


美樹「…はは。 情けない」


逃げないと言った側から、手が震えて止まらない。


美樹「…っ! あたしは紅炎の総長、舞龍だぞ。 こんなことで怯えるな…っ!」


あたしは小さく呟く。


美樹「すー、はー……。 よし」


< 76 / 105 >

この作品をシェア

pagetop