亜美はこの頃、新しい彼氏を見つけ福岡で同棲していた。
優は、このことをとても心配していた。これまでの亜美は男に騙され、捨てられボロボロになって帰ってくるか、優が助けにいくということが何度もあっていた。
今回もそうなるんじゃないかという不安があったようで、その予感は的中する。

『亜美DVされてるんじゃないかな…』

長崎に帰ってくるとき、亜美はいつも身体のどこかにあざがあったらしい。
そこを優は見逃さなかった。問い詰めても亜美は転んだだとかぶつけたとDVを受けていることを隠していた。それを心配した優が俺と亜美の3人で長崎で会う約束をさせた。
だが、帰ってくる予定日の前日、自体は一変する。

-すみません。明日、長崎に帰れなくなりました。

亜美からのメール。何かあったんだろうか?

-どうしたの?急な用事とか?
-いえ…その…ちょっとケガしちゃって…

ケガ?優が言っていたDVか?

-怪我したの?大丈夫?病院は行ったの?
-行ってません…
-ケガひどいんじゃない?
-そんなには…
-でも長崎に来れないくらいなんでしょう?
-はい…
-大丈夫だから話してごらんよ
-顔…怪我したから外に出れないんです…
-なんで顔?DV受けてるの?
-はい…

隣にいた優が俺の携帯を覗き込む。
今までに見せたことがないくらい冷たい目をしてる。

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