人格の種類には役割がある。小山美沙の中には以下の人格が存在していた。生まれたときの人格である基本人格。最も多い時間出ている主人格。自己防衛の為の逃避人格。全く違う生活歴をもつ交代人格。
正直俺は美沙と優それと突発的にでる交代人格としか交流をもっていなかった。
逃避人格が出た時は本当に驚いた。

俺の家で寝ていると夜中に起こされた。
とても小さな声で「ととさん。ととさん」と泣いている。

「どうしたの?」
「ととさん」
「ととさん?」
「ととさんどこにいるの」

ととさん。誰だそれは。

「まって今誰?」
「だれ?」
「お名前は?」
「おやまいくと。そだつうさぎ」
「そだつうさぎ?」
「いくとびょうきだから、うさぎはせーめーりょくあるからつよくそだつようにそだつうさぎだよ。ととさんがくれたの」
「ととさんは誰?お名前は?」
「おやまけん」

健さんの事だったのか…
亡くなったことを伝えるべきなんだろうか?

「ととさんはね。いまお仕事にいってるから今日はにいにとねんねしようね。ととさんからお願いされてるから、育兎がいいこにしてたら、ととさんちゃんとお迎えに来るよ」
「やくそく」
「うん。約束ね。いいこだから今日は、ねんねしようね」
「うん」

育兎は安心したのか俺に抱きつくと、そのまま眠ってしまった。

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