落ち着いて見えていたのは、ほんのわずかな時間で、あれから2週間近く不眠・不穏の状態が続いた。何かあったのかとも思ったがなにかあれば必ずいうはずだし、無意識に優の中で何かがおこっているのかもしれない。

ODしては泣いて自傷し、全てに絶望した言葉を吐き出す姿は必死に『生』にしがみついているようにも感じさせた。
『死』の一線を越えてしまわないように。

ただ俺も、体力的にも精神的にも限界だった。
さすがに2週間近くも続けば疲労も心労も増えるばかりだ。

「死にたい。帰りたい」

また始まった…

「ダメ。夜遅いし。いい加減少しは寝なさい」
「やだ。帰る」
「帰るとこないから俺の家にきてるんでしょうが…」
「そうだよ。もう帰る場所も帰りを待ってくれる人も全部いないんだよ」
「でもひとりじゃない」
「ひとりだよ」
「俺がいる」
「でも、ひとりって感じる」

俺の中で何かがはじけた。

「いい加減にしろよ!」

優は驚いた表情を一瞬だけ見せると、サッと悲しい表所になって何も言わずに荷物をまとめはじめた。

しまった…なにをやってるんだ俺は…

お互いに無言のまま重たい空気だけがその場にただよった。

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