「邪魔すると悪いから、何も無かったら連絡を控えるね」

学会発表のため、福岡に来ていた俺は基本的には優と亜美とはメールでやり取りするつもりだったのだが、優は出発前こういっていた。
発表しているとき以外は基本的にやり取りは出来たのだけど、その心遣いは少しうれしかった。
というのも、昨日からの亜美の一件で俺は、ほとんど寝ていなかったからだ。
学会初日はおかげさまで特に何事もなく終え、ホテルに帰った俺はすぐさまベッドに倒れこみそのまま寝てしまっていた。

2011年10月15日。

学会2日目。
この日は朝早くから会場に来ていた。
優からの連絡も特に無く、珍しく俺の携帯が沈黙を保っている。
おそらく優は亜美にも出来るだけ連絡を控えるようにと言ったんだろう。
普段は優や亜美からのメールが絶えず届いていた。
1日200や300のやり取りはあたりまえのことだった。
しかし、その沈黙は長くは続かなかった。

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