狼系不良彼氏とドキドキ恋愛【完】

触れるだけのキス。


だけど、そのキスから狼谷君の愛を感じられて。


キスを受け入れながら、目の前にある幸せを噛み締める。



『……――二度と俺に関わるな。分かったな』


そう言って一度はあたしから距離を置こうとした狼谷君。


それなのに、また戻ってきてあたしを抱きしめてくれた。


狼谷君があたしと離れようとした理由も、その葛藤も……――。



『この先、どんなことがあっても、俺がお前を守ってやる』


その言葉の意味も。


この時のあたしにそんなことを考える余裕はなかった。




< 182 / 410 >

この作品をシェア

pagetop