※公開終了間近! イロモノなアタシ
宣戦布告
あの日の帰り道、またも無事に送り届けられた。しかも帰りがけに


「返事の件なら気にしなくていいから、俺はシホちゃんの気持ちが落ち着いたら聞きたい」


なんて優しい言葉まで贈られて。


これまでドツボにはまり続け、考え込んではムダな工作をし続けたのが、まるでバカみたいに思える。


「ただいまー」


珍しくお父さんが早めに帰宅していて、更に蘭子さんまで来ていた。


「志穂ちゃん、何しに帰って来たの? 」
「え、帰ってきちゃマズかったの」


すっとぼけた質問をされ、2人が仲良くワインを傾けているテーブルに座る。


「朝帰りかと思ってたわ、アタシ」
「娘が大人になったお祝いだって、取っておきのシャトー・マンゴーまで開けてたのに……」


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