総長からの「愛してる」

炎と金の翼


《side 美愛》



堂々とした態度、威圧感のあるオーラ…



左頬に描かれた、燃えるような金色と赤の炎の左翼のタトゥー。




その姿は、まるであの頃の彼のようだった。




「……あなたたちが駅にいるのを見たと、下の奴が連絡をしてから、

総出であなたたちを探していました。



……どうしても、聞かなきゃいけねぇことがあります。」



ワイルドな姿からは考えられないような、敬語。




「えっと……人違いじゃないですか?」



まさか、この格好でバレるわけ、ない。



無駄な抵抗を試みるも、彼は私をじっと見つめる。



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