総長からの「愛してる」

彼は私を死なせない






「気付いてた、か?」




目を開けた私を待っていたみんなの様子が変なのは一目瞭然だった。



だけど、心当たりは無くて。



当然、吉良が発した言葉の意味もわからなかった。




「気付いてた、って?」



驚くほど掠れた声が自分の喉から出た。




「………何から言っていいんだろーな。」


疾風がどことなく嬉しそうだった。




「美愛が倒れたとこからでいいんじゃねえの?」



吉良の言葉に、翔太が頷いた。




「俺たちがハルから電話をもらって、美愛ちゃんの病院に集まったんだ。


気を失った理由は、脱水症状だって。


ろくにご飯も食べてなくて、寝てもないんだって?」


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