あの時も、これからも
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認識と我慢の夏1

早いもので気が付くと太陽がさんさんと差す夏がやってきた

思わずその日差しの強さに目を細める

日傘なしでは肌が痛くて外を歩きがしないほど

っといっても実はまだ6月下旬

梅雨明けとともに顕著になった日差しの強さと気温の高さは、すでに夏だ

じめっとしているよりはカラッとしている方が気持ちも髪の毛もとっても調子がいいのだけれど

にしてもこの日差しは痛すぎる


最近は海斗がいない休日をどうやってつぶすかネタが尽き始めた

実家に帰ってもいいが、そうすれば姉の猛攻撃に会うのは目に見えているし、いくら日帰りできるといってもそう休日の度に帰っていたのでは何のための休日だかわからない

だからといって一日部屋に引きこもるのもいかがなものか

ので、時々は海斗の部屋の掃除に出かけ

研修医時代にしていたようにふらふらと気分転換にそこら辺をぶらつく休日が多くなった

昔よく言ってたカフェは知らない間にレストランに変わってしまっていたことをそんな散歩中に見つけて、ひとり寂しさを覚えた

そのカフェでもんどりうっていた時に海斗が偶然仕事をしに来て、そしていろんな話をした

初めて「黒崎海斗」という人間をちゃんと見た気がした瞬間だった

あの頃から始まったこの恋は、今では当たり前のように感じる




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