誠につもる白雪かな

十 穏やかな日々

それからというもの穏やかな日が続いていた。


凛は山南の部屋の前にある縁側で横になっていた。



凛「あぢぃー!暑い暑い暑い暑い‼‼」


団扇で仰ぐ凛を苦笑いしながら見つめていた。


山「凛さん...^^; 女子ならもう少し品よくすべきかと。」


凛「今は男装中ですからぁー。暑い!ねぇ!山南さん!なんでそんな涼しげなの!」


山「私も充分暑いですよ。」


凛「絶対嘘だ!」


山「ははは...」


山南は本に目を落とした。



しばらくそうしていたが突然凛は起き上がった。




凛「あっ!そうだ!山南さんに贈り物があるんです!」


山「私に?」


本から目を離し凛を見つめた。



凛「はい!ちょっと待っててください!」


そう言って走っていった凛を不思議そうに見つめていた。
< 140 / 247 >

この作品をシェア

pagetop