誠につもる白雪かな
沖田は一旦部屋に戻ると洋装から着物に着替えることにした。





甲府城は近藤たちにより広間や応接室、軍議会所などを洋式に直されている。



しかし各自の自室や天守閣など公務に関係のない場所は沖田や永倉、斉藤などの希望により和室のままになっていた。



総「やっぱりこっちのがしっくりくるな~♪」


着替え終わると伸びをして近藤のいる部屋へと向かった。








ー近藤自室ー



総「近藤さん、沖田です。」


近「おぉ総司か!!入りなさい。」


総「失礼します。」


襖をあけると近藤は資料に目を落としていた。


総「お忙しいなら出直しますよ?」


近「いやいいよ。そこに座りなさい。」



近藤に手で促されると沖田は横に腰を下ろした。



近「やっとおわったな。よくやった総司。」


近藤が微笑むと少しふてくされたように俯く沖田。


総「勝ちましたけど、やっぱり僕も戦場で戦いたかったですよ...どうも机の前は苦手で...」


髪を触りながら天井を見上げた。


近「はっはっは!!お前らしい意見だな。まぁそう言うな。お前がいたから勝てたんだよ。」


総「ありがとうございます...///」


照れたように袴の裾を触った。


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