keep dream

3

「っふ・・なにやってんだろ。笑。。」

上を向いたまま目を開けると

そこには笑顔の雅が居た。




私は今にも心臓だけが飛び出して走っていきそうなドキドキを雅に知られたくなくて
怒った振りをして歩き出すと

右側にあの頃と同じ感触を感じていた。





「怒った?笑」
「別に!」



「心っ」

私の肩に手を回した雅。


ふわっと雅の匂いを感じると

覚えのないコロンの香りに私のドキドキは遠くへ追いやられた。





雅の手を振り払うとあっという間に現実に引き戻され


何も聞かずに、「行くね」そう言うと歩き始めた。








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