think about you あの日の香りとすれ違うだけで溢れ出してしまう記憶がある
マーにしたら、私は何を考えてるか、謎な存在だったろうと思う。

何がしたいのか、わからなかっただろう。

マーはきっと、私がマー一筋で2年間付き合ったんだから結婚しないと別れるぞ的な、女に見えていたんだろう。

そう思わせたいがために、そうなるように芝居してきたつもりだから、まぁそれでいいのだけど。

もし、仮になんてことはないが。

もし、仮に。

マーが勘の鋭い経験豊富な男で、私との関係が相思相愛だったなら。

私の深い愛情が、どこに向いていて。

私の大事な恋人が、誰かなんて。

火を見るよりも明らかだったに違いない。

彼氏に、白昼堂々と

“男と二人きりで遠出してくる”

なんて宣言して行く女なんて。

そんな女の言うことなんて。

信じる方が酔狂だ。



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