sweet memory






それから花菜は家に戻ったが、何をする気にもならず、奏大に言われた定時の連絡をするのも忘れ、そのまま眠ってしまった。










夜中、玄関を開け、誰かが寝室に入ってきた。
そして、ベッドに寝ている花菜に気付くと、そのままベッドに腰掛け、花菜の頭を触った。
そしてその人物は、携帯を取り出すと、誰かに電話を掛け始めた。








「もしもし?俺…。あぁ…ちゃんと家にいたぞ?……ったく、んな事で俺を使うなってーの。心配なら仕事をほっておいて、自分で見に来いよ。なぁ、花菜ちん」








そう。
寝室に入ってきた誰かとは、淳平であった。
花菜から定時の連絡がなく、心配した奏大が自宅に淳平を向かわせたのだった。






花菜の無事が確認できると、淳平は寝室を出て奏大の家から出て行った。






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