4月。



桜が満開に咲いた頃、雨宮花菜は私立聖和高校に入学をした。
聖和高校は別名、「お金持ち学校」と呼ばれている。

それもそのはず。
聖和高校に通う人達の親は、政治家や会社の社長といった職業が多いのだ。


そんな花菜も、茶道家と華道家の家元の娘。
特に行きたい高校もなく、大好きな兄達が通っているという理由でこの学校を選んだのであった。




「花菜、おはよう」

「おはよう、創(はじめ)くん。今日はまだ出勤してなかったの?」

「あぁ。花菜の初登校を見てから行こうと思って、出勤時間を遅らせてもらったんだ」

「そうなんだ」

「それにしても、その制服、似合ってるな」

「本当?ありがとう」



創は花菜の兄であり、現在26才。
仕事は副社長秘書をしており、毎日副社長の多忙なスケジュール管理などを一人でこなしている。
その為、創が朝から顔を合わせることは滅多になかった。








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