「花菜。お昼食べよう」

「うん」






ちょうどその時、廊下から悲鳴が聞こえ、騒がしくなった。






「何だろう?」

「さぁ?」






二人も廊下の様子が気になり、廊下へ出てみた。
すると、女の子に囲まれた律が現れたのどある。






「律様よーっ」

「1年の教室に何の用かしら?」

「こっちにいらしてー、律様」

「なんて素敵なの」





周囲の女の子達の様子は、更にヒートアップしているようであった。
そんな様子に、花菜も穂波も驚いていた。





「あれが噂の冷酷王子様ね」

「噂?冷酷王子様?」

「そう。女の子が近づくものなら、一切無表情。そして、女の子が何かしようものなら、一切手加減なしで冷酷な言葉を投げかけるって。だけど、やっぱりあの容姿だから女の子は黙ってないし、ファンクラブまであるんだって。しかも、次期家元らしいよ」

「穂波ちゃん、詳しいね」

「あぁ、それは…」





穂波が続きを喋ろうとした時に、律が二人の目の前で止まり、花菜に抱きついた。
穂波は勿論、周囲にいた女の子達も、律の行動に驚いていた。





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