who?(仮)
2日目

翌日。
俺は昨日の鈴華って子のことを考えながら、起きる。

丁度海翔も来ていたから一緒に学校行く。
「よっ!なぁ昨日の子だれなんだよぉー?」
「知らねぇよ、思い込み女。 てかお前女には興味ないんだろ?」
「うん!興味ない!俺は男LOVEですからぁ。」
ふーんと言い、教室に入る。
「なぁなぁ、なんか女子たち俺らの事みてない?」
「確かに…。てかお前すきじゃないんだろ?」
「あ…。う、うん!あったりまえじゃん!大輔の事みてるんだろ?」
焦りながら言う海翔。不思議に思ったけど俺は昨日の事が気になる。


授業とか適当に受けて帰りの支度してると、
「ねぇねぇ、山田君彼女できたの?」
いきなり、話しかけてくる女子。
でも、珍しいな海翔の話じゃなく、俺…。
「できてねーよ。」
机に入ってる教科書を鞄に入れながら言う。
「そ…そっか。良かった!じゃまた明日!」
わぃわぃと、帰ってく女子。

それを、みていたのか後ろから
海翔が来た。
「おいおい、最近人気者ですねぇ。」
「だからなんだよ。」
「え?そりゃぁ、俺を忘れるな!って事!
俺らは付き合ってんだからぁ。」
今教室に、誰も居なくて安心した。
俺もゲイって訳じゃないけど、
変な誤解されるのは嫌だから。
「勝手に、言ってろ。おいてくぞ。」
「いやぁん。放置プレイ?」
ほんとにこいつ、おねぇかよ。

「おい、今日は先輩んとこ行かねーの?」
先輩の部屋は一階なのに海翔エレベーターのボタンを押す。
「先輩部屋変わったのか?」
「ん?違うよ?俺は一階、大輔はあの女の子のとこね!」
「あぁ?なんでだよ!」
「なんでって、あの子まってるよぉ?202の部屋で。」
こいつ、聞いてたのか。
「なんて、優しい彼氏なんだろうね!?」
はぁ。ため息しかでねぇ。
「てか、彼氏ってお前が彼女だろ?」
「あら、大輔もそーゆー系だったの?」
何言っても、だめだ。こいつ。

仕方なく、あの鈴華って子のとこへ
行くことにした。


‐‐‐‐‐‐

(ガラガラ)ドアを開ける。
「失礼しまーす。」
だけど、誰も居ない。
あの野郎、待ってるって言ったのに。
数分待とうとしたが、短気すぎて
帰ることにした。
その時、同時にドアを開けてしまい
二人して目を合わせ固まってしまった。

「き、来たんだね。本当にうれしい!!」
先に動いたのは、鈴華だ。
「まぁ、座って座って!聞きたいこと
あるんでしょ?」

「あるよ。お前誰なんだよ。」
「え・・・?相谷 鈴華。って言ったよね?」
「ちがくて、おまえ『昔会った事ある』って言ったじゃん。
俺知らねぇんだけど。」
「あぁ、そっちか…。」
変な沈黙が出り。
「その話は…また今度ってことで!
てか、私の事『お前』じゃなく『鈴華』って言ってよ!
昔は、よく言ってたのに。」
「だから、昔ってなんだよ!」
怒り口調に言ったせいか、鈴華はビクリと
少し、怯えた。
「そ、そうだよね、ごめん。でも言えない。」
「はぁ?なんでだよ!」
「ごめん…。あ!幼馴染だった。」
「誰が?」
「だから、私たち家も隣でよく遊んでたの。
それしか言えない。」
また、沈黙が走り。
(ガラガラ)
一緒に振り返る俺ら
そこには、化粧が濃い女性がいた。
「お母さん!」
あぁ、鈴華のお母さんか。
「あらぁ、久しぶりね。だいちゃんだったけ?」
はい。と答えるが、苛々がのしかかる。
なんなんだよ!なんで母まで知ってんだよ!!
「あ!リンゴでも食べる?」
可愛い子ぶりっこしてるのが、手を合わして言う。
「いえ、おれ用事あるんでもう帰ります。」
はやく、この部屋から出たい。
「「え?」」
親子そろって言う。
「そ…そう、じゃまたきてね!」
「またね。」
母の方が元気だが、鈴華は顔を伏せないがら言う。
当たり前だ、あんなに怒ってしまったから。
あの家族は、誰かと勘違いしてるのか?
同姓同名なのか?
俺は、はてなマークしかでなかった。

早く、帰って寝よ。
あ、海翔…。
まぁいいや、先輩と遊んでるかもな。


「ただいま」
「あら、おかえり!」
あ、お母さんなら知ってるかも。
「なぁ、相谷鈴華って子知ってる?」
「鈴華ちゃん?…し、知ってるわよ?その子がどーしたの?」
知ってるんだ。つかなんで動揺すんだよ。
「そいつさ、昔俺と会ってるって言ってるんだけどさ。」
「え、えーと…。」
引き出しをあさり、写真を片手に。
「これ、覚えてない?昔隣に住んでて、あんたよく遊んでたんだよ?」
またかよ。でもこの写真…。
そこには、浴衣姿の鈴華と俺。
「これって、祭り?」
「ん?そうよ?一緒に行った…ぁ。」
「なんだよ?」
「ううん。あ、ごっごはん作るね!」
なんで、みんなして隠すんだよ!!
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