『一生のお願い、聞いてよ。』

再会



「りょうくん!」

りょうくん『りょう?』



走ってりょうくんのところに行った。

勇治もついてきた。



りょうくん『久し振り、彼氏?』

「来たならインターホンならすなり何かしらしたら?!」

りょうくん『え、あ、ごめん』

「大阪に行ったんじゃないの?!なんでいんの?!てか、自分からもう来ないって言ったくせに何?!なんで今更来るの?!ねえ!」



思っていたことが口から勝手に出て止まらない。



「色々聞いといて、重いからさよならってこと?!じゃあなんでまた来るの?!なんで思い出させるの?!りょうくん何考えてんの?!わけわかんない!あたしの初恋返してよ!!!!」



りょうくんは呆然とあたしを見つめていた。

勇治も同じようにあたしを見つめていた。




「何か言ってよ!ばか!」



りょうくん『あ、ごめん…』


「ごめんじゃなくてさ!」


りょうくん『りょう』



りょうくんがまっすぐあたしを見つめて名前を呼んだ。



「な、なに」


あまりにまっすぐ目をあたしは見返すことができずに目をそらした。




勇治『あの、』


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