永遠の幸せを
《3》桐生家の最終兵器

ー美紅sideー

彼の寝静まるのを待って、気怠い身体で彼のスマホを触る。



しっかりロックされていて開けない…




「はい」



私は彼に自分の携番とメルアドの書いたメモを渡す。




「…どうしても俺から連絡が欲しいの?」



何としても本来、私が持つ主導権を奪還したかった。



「身体は素直なのに…君自身は素直じゃない」



諏訪部さんはメモを受け取りながら、私を抱き締める。




「は、離して!」




「…君は本来の自分の立場を取り戻したくて堪らない…」



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