──都内にある、タワーマンションの25階。


この部屋の窓からは東京タワーにレインボーブリッジ、六本木ヒルズといった都会の夜景が一望できる。


ここが、あたしと優の新居だ。


昨年のクリスマスイヴに優と結婚して、あたしは立花から一ノ瀬美衣になった。


それから早4ヶ月──。


結婚する前は、芸能人である優があたしと結婚することで人気が落ちてしまったり、入ってくる仕事量が極端に減ってしまったらどうしようかと内心すごく心配していたのだけど、おかげさまで優はドラマに映画に舞台にと引っ張りだこで、毎日超ハードスケジュールをこなしている。


……優、今日も遅くなるのかな。


時刻は後少しで22時になろうとしている。


「ふぁ~~」


さっきから大きな欠伸が止まらない。


ちょっと前までのあたしなら、22時なんて余裕で起きていられた時間帯だったのに、なんだか最近、昼夜を問わず眠気に襲われてるって感じで、今もすでに瞼がくっついちゃいそう……。


一人では充分すぎるほど広々としたリビングで、ソファーにゴロンと横になって四角いクッションを抱き抱えながらウトウトしていると。


~♪~♪♪~♪♪


突然、目の前にあるテーブルに置いていたあたしのスマホからは、優からの電話に設定している着うたが流れ出して。


「優からだっ!」


それがわかると、眠りに落ちそうになっていた目がパチリと開く。


電話が切れないうちに出なくちゃと、急いでスマホに手を伸ばし電話に出るあたし。


『もしもし?優?』





この作品のキーワード
夫婦  芸能人  芸能界  俳優  運命  結婚  妊娠  出産  赤ちゃん  sara 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。