俺様男子とラブ同居
『最後にケチャップかけよー!私は慶太の方にかけるから、慶太は私の方にかけて』

『また(汗)?』


これは、いつも歩夢がやりたがる恒例のこと。




『ケチャップで、慶太の好きなこと書いてね』

『はいはい…』


俺は適当に、オムライスの上にケチャップで字を描いた。



『できた♪慶太は…?』

『…ん』


俺は、オムライスを歩夢に差し出す。




『あ〜“バカ”ってなに!?』


俺が描いたオムライスのケチャップの『バカ』という文字を見て、歩夢が怒り出す。



『そのまんまだよ』

『ぶーぶー』


口を尖らせながら、歩夢は俺に、自分がケチャップをかけた方のオムライスを、俺に差し出した。

オムライスには、ハートのマークがケチャップで描かれている。




勘弁してくれよ(汗)


俺は恥ずかしくりなりながら、そのオムライスをリビングのテーブルまで持ってきて、

スプーンでそのケチャップのハートの部分を、ぐちゃぐちゃっと消した。




『あーー!消した!』


それが歩夢に見つかり、歩夢は大声を出す。

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