俺様男子とラブ同居
『うるせえな(汗)どうせ食っちまえば、わかんねえだろ』

『でも消すことないじゃん!』


歩夢はそう言って怒りながら、俺がケチャップで描いた方のオムライスの『バカ』という文字を、スプーンで消した。




『お前だって、消してんじゃん(汗)』

『”バカ“って描いてあるんだから、そりゃ消すでしょ!』


俺と歩夢の言い合いは、しばらく続いた。





そして、現在。


ジュ〜


俺はフライパンで、チキンライスに卵をとじる作業中。

隣で、歩夢がケチャップをスタンバイしてる。(笑)



まだ、ケチャップのあの儀式をやるつもりだな…(汗)


出来上がったオムライスを、皿に盛り付けながら、そう思った。




「大きい方が、慶太だよね♪」


歩夢はそう言って、ふたつあるうちのデカイ方のオムライスに、ケチャップでなにかを描きはじめた。



なんて描くんだろ…


俺はスプーンを棚から出しながら、ちらちらと見ていた。
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