【完】俺が消えてしまう前に

・止められない想い



**


一日、一日。

俺は一人で過ごした。


桃子に会わないように。

きっと学校では桃子が七海に言っているだろう。



だけどもう終わりだ。
気付いたところで。

俺は今日除霊してもらう。


やっと七海への想いを断ち切る事ができる。


・・・ようやく。





「桃子、行ったか」


「とっくの昔に行ったよ」


「聖子さんはいつの間に戻ってきたんだよ」


「あたしはついさっき。桃子にも会わずに済んだ。・・・じゃ、さっさとやっちゃおっか」


「おう」


「ついてきて」



俺は言われるがまま聖子さんについていった。


この数日間で、俺は桃子の家を探検して結構構造は覚えたつもりだ。


だけど、聖子さんは俺の知らないような通路をいつの間にか通っている。




「・・・ここ?」


「そうそう。ここ。結構不気味でしょ?でも安心してね。たまに重病の悪霊の人たちを除霊するって場所なだけだから」


「桃子はこの場所知らないのか?」


「知らない知らない!仕事に関しては未成年を過ぎてから教え込むつもりだから」


「あいつもいずれは霊媒師か」


「あたしはそのつもりだけど、本人にその意思がなかったら教えないつもり」
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